まずは入庫しましたら電気系統の点検と外装の点検を行いシートなどの養生をします
この車両は新車なので大丈夫ですが、凹みや傷、劣化等と現状の状態をよーく観察します
そしたら分解をします
当店で基本的に分解するものは前後バンパー、ドアミラー、アウターハンドル、各モール類、ドアガラス(車種によります)ヘッドライト、テール、ルーフアンテナ、トランク(バックドア)、フェンダー、各ドア、ボンネット、その他外せるものは大体外します。外装のみ塗装する場合でも同じです。ばらしたほうがメリットが多いのでばらします。ドアガラスは分解に含まれていますが、前後ガラス、クォーターガラス等は外す場合は別途追加が必要となります。
分解と下地処理が終わりましたら塗装に入ります
車種によって塗る順番や一度に塗る範囲も変わってきます。
内側がある場合には基本的に先に塗ります。
この車は珍しくクォーターが他外装パネルと離接していないので同時に塗ってしまいました。
本体の残りを塗装します。
通常ルーフモールがある車両はモール部分で切ってルーフのみ別塗りとしています。
この車両はルーフモールがないタイプでしたのでピラーまでセットで塗っています。
本体が終わったら次々とパネル類の塗装を進めます。
なぜバラバラにして塗るのかというとそれなりのメリットがあるからです。
ゴミの付着をできるだけ抑えるためと、塗るときに1ストロークで端から端まで塗れるようにすることで肌が整いやすくなります。
仕上がりを少しでも良くするためにここは手間をかけています。
ゴミがたくさん付着したりザラザラになったりしてしまうと磨きの時に肌を落とすために全面にペーパーを当てないといけなくなってしまいますので仕上がりが不自然なぺったんこな肌になってしまいます。これもちょっとしたこだわりなのですが極力塗りで肌は決めてゴミだけはねるというのがベストだという考えなのでこの塗り方でやってます。
色によって通しで塗らないと色が顕著に変わってしまう色もありますので、その場合はまた違う塗り方をしてます。
バンパー他小物類を塗装している間に熱をかけて乾燥させます。
組付けをしてしまうと磨きづらいので、この状態でゴミ取りを行って磨き切ります。
磨きが終わりましたら各部組付けていきます。
ここで傷をつけてしまうとまたやり直しになりますので気を使います。
特にヘッドライト等は高額なので神経質になります。
基本的に各シール類(空気圧等)は剥がします。コーションプレートのみマスキングします。
組付けが終わったら電気系統(ライトやドアガラス、ドアロック、ミラーの動き等)を全て確認して、清掃を行い作業は完了となります。
車種によって若干の違いは出てきますがこんな流れで作業を行っています