料金表にも記載してありますが新車より5年経過しているお車は全面下地処理を必須とさせていただいておりますが、その説明をこちらでしたいと思います。

車の塗装は人の化粧や建築と近くて下地が非常に大事です。

劣化している下地の上にいくらきれいに上塗りをしてもトラブルが起きてしまう場合があります。

塗ってすぐはきれいに見えますがしばらくすると下地に吸われてツヤ引きや、ブリスター、浮き、消えたはずの傷等いろいろ浮かび上がってきたりすることがあります。

全塗装をご依頼されるお客様は長く乗られることが前提なのでしっかりとした下地を作ることが不可欠だと私は考えています。

もちろん業者さんによって考え方は様々なので私自身の考えなのですが、塗る側としても現状そのまま上塗りは新車は例外として極力したくないです。

補修の場合は元色を残すことが前提なので絶対できませんが、全塗装だからこそできることでもあります。

具体的にどう行うかというと、ざっくりとダメな塗膜は削り落として塗装する面すべて(内側やバンパー等は状況によります)サフを入れるということをしています。

通常上塗りの下地処理は600~1000番くらいのペーパーで行いますが、サフを入れる前提なのでまず240番くらいの荒いペーパーを当てて様子を見ます。

弱っている塗膜では耐えれられなくてすぐにクリヤが剥げたりします、そうなったらあきらめて120番等でその層をはぎとりますその後下の層ときれいに全部なじんでいることが確認できれば大丈夫かなという判断をしています。あとは感覚に近い感じの場合もありきれいになじんでもなんか嫌な感じがする場合は次の層まで剥いでしまう場合もあります。

また240番でもびくともしない場合はそのまま下地処理でサフを入れます。

逆に全部を鉄板までむき出しにするということはあまりしていません。純正の電着(カチオン塗装)がかなり優秀でやれていることをほとんど見たことがないというのと鉄板をむき出しにするのもリスクがあったりするためです。

今までの経験だと純正の電着でならしてサフを入れるパターンが非常に多いです。

もちろん塗膜が厚すぎて剥離剤を使ったり、電着がやれてしまっている場合はむき出しにする場合もあります。

金額についてですがこれは車種や劣化具合、塗装面積もバラバラでまた実際に作業してみないとどこまで時間がかかるかわからないので最低限度の金額で車種問わず一律として設定しています。

クリヤハゲや小さいへこみ等はすべて込みで行いますので、追加が出る場合は大きなへこみや広範囲の補修跡があった場合はお願いすることがあるかもしれません。

かなりわかりやすく安めに設定しているつもりです。安くしてでもちゃんとした下地を作りたいという思いがあり必須作業としました。

ぜひご理解を頂ければと思います。

よろしくお願いいたします!