RX-7 FD3S 全塗装 2022年9月
今回は結構な台数を施工してきているFDの全塗装です。
純正の黄色からホンダのニューインディイエローパール(Y65P)という黄色に塗装していきます。

まずは現状の確認からです




ステッカー跡やエアロの取り外し後の穴、補修跡、塗膜の劣化となかなかです



リヤウィングの穴も多数開いていまして、新規で取り付けるGTウィング以外の穴はふさぎます。
ついでにアンテナとリヤワイパーも埋めます。ワイパー撤去なので雨漏りポイントのウォッシャーも塞ぎます。
クリアがボロボロです。



FDではよくある、ヘッドライトカバーの朽ち果て、またエアロの取付ボルトがもはや10mmではなくなってしまっていました




まずは今回取り換えるフロントバンパーから始めます。
樹脂パテがてんこ盛りに盛られています・・・
後で削らないとです・・・
社外のFRP製品ですので精度のほうはお察しください。



ある程度エアロが進みましたら、各所分解に進みます。
画像はリヤバンパーですが、ボルト類すべて原形をとどめておりませんでした。
こうなってくると外すのに時間ばかりかかります。



バンパーは外さないわけにはいかないので、頑張って外しました。


ドアミラーも分解したかったのですが、これはもう外せないです。
何とか外さないで塗ろうと思います。



やっとこさ分解が終わって劣化した塗膜を処理していきます


研げたと思ってUVライトを当てて確認してみると、はっきりとステッカー跡が残っています。
このまま塗ってしまうと後から浮き出てきてしまうのでなくなるまで研ぎます。





下地が終わりました。
左クォーター穴埋め5か所凹み3か所、右クォーター穴埋め6か所、凹み4か所、ルーフにも凹みが2か所ありました



ちょっと下地が荒いので、サフ1回では無理だろうと思って1発目は濃ゆいのを吹きました。



これをまたシコシコと全面手研ぎしました。
文章だと1行ですが、時間かかります。



下色も兼ねたサフで下地は完成です。



変わったマスキングですが、今回はカラークリア仕様なので内側を先に塗って外装は通しで塗ります。色が変わってしまうので・・・



ひとまず本体の内側は完成です。
続いては、フェンダーとドアの修理に入ります。




塗膜の劣化、凹み、諸々補修します。




1発目のサフを入れます




また全部を手研ぎで整えてからもう一回サフを入れます




ついでに細かい部品も下色を兼ねてサフです。
フェンダーのダクトは奥に黒い網があるので取り付けてから塗ると黄色になってしまうので先に塗ります




まずは組んでしまうと塗れなくなってしまう部分を先に塗ります



裏が塗り終われば、組付けて表の準備に入ります


下地はもうできているので、サフを研いでマスキングします。



表面は一気に通しで塗装しました。
最近この面積を一度で塗ることはないので、なかなか疲れました


続いてはリヤゲートとボンネットです。
別塗りしても気を付ければ色の差がほとんどわからない色でしたので個々で塗ります。
ゲートは穴埋め多数でなおかつ劣化でクリアがボロボロでした
中古で用意していただいたボンネットは、凹みと傷の深いのが数か所ありましたので全補修となります。





中古を購入する際には、安くても傷が多数あるものや再塗装品などは補修代で逆に高くつく場合が多いので注意してください。









またまたサフェーサー2回戦です。
画像をひとまとめにしてみました






裏面とミラー、細かい部品ですがウォッシャーノズルを塗りました



そうしましたら次は表にひっくり返して、ヘッドライトカバーも塗ります。
オーナーさんのほうで新品部品を用意してくれました。



OKです!
この色は3コートのカラークリヤー仕様なのでこの3つを塗るだけでも2時間半かかります・・・


乾燥させている間に本体を磨いています。
通しで塗ってしまうとやはりゴミは多くなります
どうしようもない場合はもう一度ばらしてクリアだけ入れることも覚悟してましたが、そこまでではなかったので良かったです





今回のメインイベントでもあるFバンパーの補修を進めていきます
おそらくぶつけて割れた際に樹脂パテを塗ってとりあえずつないだという感じです
表面は白ゲルのままでこのまま付けていたようです


集中していたので画像ありませんがリヤバンパーも結構な劣化具合でした。
何とか1回目のサフまでたどり着きました。
ここまでで丸1日かかっています。

これはリヤバンパーの端っこのほうなのですが、素地からひび割れてきてしまっています。
FRPも同じですが素地からのヒビはいったんはきれいになりますが、またそのうち跡が出てきてしまいます。




1回目のサフを修正しながら研いで2回目にこぎつけてます。
FRP製品の修理はなぜか簡単に治ると勘違いされている方が大多数なのですが、実際は手間と時間のオンパレードです。
まともに不具合を全部治そうとすると、ものにもよりますが新品が2つぐらい買えてしまうぐらい手間かかります。




と、そんなこんなでようやく色が入りました。




磨きも終わったのでどんどん組付けていきます。
サイドマーカーがオーナーさんが用意してくれていたのを忘れて古いのをつけてしまいました・・・

用意していただいたサイドマーカーです。が、パッキンがなぜか1個しか入っておりませんでしたので、片方は純正のものを再利用しています。

サイドマーカーだけでも結構イメージが変わりますね


その他テールやバックランプ、リヤサイドマーカーも社外品に取り替えました。

フロントバンパーも何とか取付完了です。
後期のコンビランプに取り替えて配線も加工済みです。

だいぶそれらしくなってきました。
あとはガラスを取り付けて掃除をしたら完成となります。


ガラスも取り付けてもらって、最後にマットブラックで塗ったGTウィングをつけて完成です




最後は内外装を掃除して完成となります。
ご利用ありがとうございました