MR2 全塗装 2023年2月
MR2の同色外装のみの全塗装となります。
色は202ブラックです。
年式が年式ですので全面の補修が必要となります。
まずは分解です。
フロントガラス、サイドガラスは外します。サイドのルーバーは廃盤らしいので壊さないように慎重に外しました。
でも慎重にやっても外れないので、慎重にかつ大胆にですね。
サイドガラスはブチルでの取り付けなので温めながら少しづつ外します。
残ったブチルの除去がナンバー1に手間がかかります。
ブチルっていったい誰が考えたんでしょうね・・・
分解が完了したらひとまず養生します。
いつも通りにダメになった塗膜を研ぎ落してサフを入れます。
ガイドコートという黒い粉をまぶしてサフを研いでいきます。この最終の研ぎは仕上がりにもろに影響しますので慎重にかつ大胆に研ぎます。
研げたら掃除して塗装に入ります。
黒は染まりもいいので気持ちがいいです。
また同じ流れですが、旧塗膜を研ぎ落してサフを入れて塗装です。
ソリッドカラーでも必ずクリヤを塗装します。
年式の割には補修された箇所がほとんどなく塗膜も厚くなかったので良かったです。
これが3回も4回も補修されているものだと剥がすのに倍以上時間がかかったりします。
しかも塗装の層が厚いうえに塗装をすると、何とも言えない独特の違和感のある肌になります。
言葉でなかなか表現できませんが、モコモコ?ボテボテ?とでもいう感じです。
これが塗膜を研ぎ落して塗ると、すっきりとした仕上がりになります。
磨きを進めつつ、バンパー類も同時進行します。
この年代のバンパーの素材は非常に修理がしづらいです。
サフを塗ってる段階からフロントバンパー怪しいなあと思ってたんですけど、やっぱり駄目でした。
穴、穴、穴、です。
飛び石の穴ですね。
今時のPPバンパーだったら穴がなくなるまで研ぎこめばOKなんですが、この素材はそううまくはいかないので難儀しました。
ほかの小物も一緒に処理しました。
ホイールキャップも塗装が剥げて素地状態だったので下地から作り直しです。
MR2は小物が非常に多いです。
フロントバンパーも何とかなりました。
艶消し部分も塗ってホイールキャップも塗装しました。
案外違和感なくて安心しました。
磨きも終わって全部組付けていきます。
サイドガラスももう外すことがないようにお祈りしながら組付けます。
雨漏りチェックと灯火チェックを確認して完了となります。
今回は仕上げにワックスをご用命いただいたので施工します。
ウチが使っているのはザイモールのチタニウムグレンズという商品です。
石油系の含有はゼロなので塗膜にも安心して使えます。
納車まで時間があるときは簡易シートをかけてほこり等から防御しています。
ご利用ありがとうございました!!