オデッセイ RB1 全塗装 2022年10月

RB1型のオデッセイの全塗装です。

今回は同色での外装の劣化補修の作業となります。

まずは現状からの確認です。

赤の色抜けと年式相応に傷、タッチペン等たくさんあります。

ひとまず分解します。

内側を塗らない場合でもパネル類は全部一度ばらします。

理由としてはいくつかありますが、塗装の際のゴミ軽減と、補修の時に周りを気にせずその面に集中できるなどいろいろとメリットはあります。

デメリットとしては、↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓のように工場のスペースをめいいっぱい使ってしまうことと、脱着の手間が増えることがあります。

全塗装専門としてやっているからなせる事でもあります。

分解しましたら下準備に入ります。

色は抜けてきていますが、現状のクリアはまだ元気なので剝がさなくても平気でした。

剥がす、はがさないの境目は正直ペーパーを当ててみないと何とも言えません。

一見大丈夫そうに見えても、ペーパーを当ててみたらだめだこりゃという場合も多々あります。

本来は全部剥がしたいのですが、それによって費用も大幅に変わってしまうので難しいところです。

細かい補修部分もあり、塗装色が赤なので下色を統一しないと色ずれの原因になりますので全体にサフを入れます。

熱をしっかりと入れて乾燥させガイドコートという黒い粉を塗って研ぎ残すところがないように一生懸命研ぎます。

この研ぎは心を無にして、集中してひたすら研いでいます。

研ぎ終わったらきれいに清掃して、本番のマスキングを行います。

ガラスを外さないでも画像のようにモールを浮かす専用のテープがあるので大丈夫な場合もありますが、これは車種によってもまた同じ車種でもモールの劣化具合によってできない場合もあります。

クォーターのガラスにも運良く入ってくれたので良かったです。

RB1のオデッセイは何十台とやってきていますが入らない場合のほうが多いです。

そんな時はモールに直でマスキングテープとなってしまいます。

モールがちょっと奥まってたりするのでテープで完璧にモールとボディの境目を貼るのは私には不可能なので、ボディに元色を残すよりはモールに色を飛ばすようにマスキングします。

内側を塗装しない場合は、ガンを上向きに塗装する必要がないのでルーフとクォーターは同時に塗る場合が多いです。

本体が塗り終わりましたら、移動してパネル類を進めていきます。

ボンネット、バックドア、フロントドアです。

一応順番にも理由があって、パネル類は塗り終わったら本体に組付けていくので組付けやすい順番で塗っています。

サフを全部入れるのが決まっているので、240番のペーパーで肌を研ぎ落しました。

そしてまた無心で研ぎます。

研ぎ終えたらまた清掃して塗っていきます。

この清掃はパネルだけではなくブース内も全部清掃します。

塗装しない裏側にミストが飛ぶと残念なことになるので裏はしっかりとマスキングします。

続いてリヤドア、フェンダー、ガーニッシュなどを進めていきます。

パネル類を別々で塗るメリットはまだありまして、側面を通しで塗るとどうしても1ストロークでは塗れないので横のつなぎ目が出てしまいます。そうするとつなぎ目の部分の肌が荒れてしまいます。それを回避するにはシンナーの番手を少し遅めにしたりするのですがゴミの付着の兼ね合いもありなかなかうまくないです。

1パネルだけをきっちりと塗れば肌も均一になりますしゴミの付着も減って、磨きが大幅に変わってきます。

パネルの塗装が終わったら小物に進みます。

オデッセイはモール等小物が多いですね

これらも全部サフを入れてから塗装します

ここまでくるともう少しです。

あとはバンパーとサイドステップで完了です。

補修個所が多いと意外と大変です。

こちらもサフを入れてから塗装となります。

これで塗りものが全部終わったので、磨いていきます。

赤は塗装回数も多く、また上面にはより多くつきやすいです。

ボンネットやはり多いですね。

ドアハンドル等を組んでしまうと邪魔なのでこの状態で磨き切ります。

磨きが終わりましたら各部組付けを行っていきます。

ここで失敗するとまた塗り直しになるので、気を使います。

今回はガラスコーティングも施工します。

無事にきれいに復活しました。

掃除をして最後に洗車をして完成となります。

施工前と並べると一目瞭然ですね。

見違えたと思います。

ご利用ありがとうございました。

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