ランエボ9 全塗装 2022年11月
ランサーエボリューションⅨの外装の全塗装となります。
年式相応に劣化が進行してしまっております。
一番問題だったのがこちらですね
純正のカーボンなのですが、ゲルコートが劣化でやられてしまっています。
まずは各部分解から始めます。
ルーフの劣化補修もありますので前後のガラスも取り外します。
ランエボ特有の複雑なフロントバンパーも付属品をばらします。
外装のみの全塗装の場合でもドア等パネル類は全部一度取り外します。
ダメな塗膜を削り落とします。上面がダメになってきている車両は大体が全部補修しないとそのまま上塗りすることは厳しいです。
サフを乾燥させている間にヘッドライトを綺麗にします。
紫外線に対抗するにはクリアの塗装が効果的です。
まずはルーフをブラックで塗装です!
乾燥させましたら、サフを研いで下地を完成させて、清掃、マスキングをして塗装です。
これで本体は完了となります。
続いてフロントドアですが、やはり劣化が来てしまっているので研ぎ落してサフです。
それから塗装です。
ボンネット、トランクも同様に色剥ぎからサフ、塗装となります。
剥ぐ前にボンネットのステッカーの位置を元通りに位置決めしておきます。
リヤドアとフェンダーです。左のリヤドアだけ補修が入っていてそのままでも塗れそうでしたが補修個所があったので保険で全部サフとなりました。
フェンダーはアルミだし逆R部分がきつくてペーパーで研ぎ落すのはなかなか難しいので剥離剤で落としました。
リヤドアの塗装後の画像がなかったです・・・
パネル類の塗装が終わり磨きに入っています。
フロントバンパーの小さい穴を埋めています。
同素材の廃バンパーを切り取ってきて半田ごてで溶かして同化させました。
仕上げはUVパテで行います。
フロントバンパー、ルーフの後ろにつくウィング?のような物もサフです。
前後バンパーや小物類をどんどん塗装します。
これで白い部分は完成です。
今度は黒い部分と、艶消し黒の塗装を行いました。
パネル類が付くとようやく車っぽくなってきます。
ルーフは黒で磨き切ってあるので、周りを磨く時の粉が飛んでくるのが嫌で養生してます。
問題のリヤウィングなのですが、劣化したゲルコートを剥がすのに研ぎ落すのですが大半がもうゲルもなくなってしまっていてこのまま研ぐのは怖かったので保険でクリヤを1回入れました。
その後研ぎ~クリヤ~研ぎ~クリヤと3回繰り返してようやくいい線まで来ました。
ゲルコートがなくなってしまっていた部分との素地の色の差はよ~く見るとやはり残ってしまっています。
クリヤではなく透明のゲルコートを塗装するのが一番よさそうですがなかなか頻度が少ないので材料を用意するのも難しいところですね。
あとはカーボンをあきらめてサフを入れて色を入れてしまうというのも解決策の一つだと思います。
塗装もすべて終わり磨きもすべて完了しましたら組付けていきます。エンブレム類も元位置に戻して、パッキンも新品を入れ、今回はボディのガラスコートも同時施工をご依頼いただきましたので施工していきます。
各部掃除をして完成となります。
苦労したリヤウィングですが、おそらくかなり吸い込まれてしまうと思うのでちょっと心配です。
今更ですが、ルーフのブラック仕様はいいですね!
ご利用ありがとうございました。